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日本英語医療通訳協会

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「吐く」は throw up だけ?

「吐く」は医学的には「嘔吐( おうと)する」と言います。英語での一般的な言い回しはみなさんもご存じのように throw up です。「吐き気がする」はこれを使って I feel like throwing up. や I feel nauseous. と言えばいいでしょう。医学用語というわけではありませんが、これらが少し硬い表現になったものが vomit です。Have you had any nausea or vomiting? とお医者さんに聞かれたら、「吐き気があったり吐いたりしませんでしたか?」という意味です。またこれは名詞としても使えるので、 What color was the vomit? のようにも表現できます。また妊娠されている方の特有の吐き気といえば「つわり」(医学的には悪咀「おそ」と言います)ですが、これは英語では何というのでしょうか? 医学的には vomiting of pregnancy と表現しますが、これはあまり使われません。一般的に広く使われている morning sickness という表現が病院でもよく使われているようです。

2種類あるめまい

「立ち上がった時にフラフラした」そんな経験は誰にもあるでしょう。また小さい頃、グルグル回った後に「目がグルグル回ってフラフラになった」なんてこともあったことでしょう。このようにめまいと一言で言っても実は2種類あるのです。

一つ目のめまいは頭の中の血流の変化が主な原因で起きるもので、英語では dizziness と言います。お風呂などで急に立ち上がった時に起きるめまいも、注射をされて具合が悪くなる人が起こすめまいもこれにあたります。ですから先ほどの「立ち上がった時にフラフラした」という文は、これを形容詞にした dizzyを使って、 I felt dizzy on standing up. となります。

もう一つのめまいは耳の奥にある平衡器官の異常が原因で、重力の感覚がおかしくなってしまうために起こるものです。この場合は自分ではなく、部屋や周りのものがグルグル回っているような感じになります。そんなめまいは vertigoと言います。このめまいを感じた時には I feel vertiginous. と言えばいいでしょう。ちなみAlfred Hitchcock の1958年の映画『めまい』の原題は Vertigo でした。この単語には回転性のめまいの他に「精神的な混乱」という意味もあります。けっして映画の人物が耳鼻科疾患を煩っていたわけではありませんのであしからず。

便は英語で何ていう?

日頃身近に接するのにもかかわらず、日常あまり表現されない言葉の代表が排泄物です。古今東西これらには婉曲的な表現が使われ、直接的に表現されることは少ないわけです。ですが病気になった時に使わないわけにもいかないので、ここでしっかりと覚えておきましょう。

「便」は stool または feces と言います。「昨日2回便があった」と言いたい時は I had two stools yesterday. になります。また血便が出て病院に行った時、お医者さんは必ず Was the stool bright red or dark? と聞いてきます。これは血便の色によって、「鮮血便なら大腸や肛門、黒色便なら胃や十二指腸」などと出血源を推測するための質問なのです。病院に行く前に、血便の色にも気をつけておくことが大事です。

 また、便の異常として「白色便」というものもあります。これは便の色の素になっているビリルビンという色素が、胆道系の異常などで消化管に排出されないために起こるのですが、そういう便は pale stool と表現します。

「お小水を取ってきて下さい」

便と同じように、尿も婉曲的に使われます。日本でも病院では「尿を取ってきて下さい」ではなく、「お小水を取ってきて下さい」という表現がよく使われます。この「お小水」にあたる英語の表現は water です。ですからお医者さんが排尿困難があるかどうかを聞きたい時には Do you have any difficulty in passing your water? と聞いてきます。こういう時の water は尿のことなのです。

「尿をする」とはっきりと表現する時には urinate や pass urine などと言います。排尿時に痛みがあるかどうかを聞かれる時は Do you have burning with urination?などと聞かれます。その他若い人に多い STD (Sexually Transmitted Disease : 性行為感染症)に多い症状として「膿尿」がありますが、これは pyuria と言います。排尿時に尿道などに痛みを伴い、尿が白く濁っていて、なおかつ身に覚えがある人は早めに病院に行って下さい。

「Stomach flu ってよく聞くけど、日本語でいうところの何の病気なの?」など、英語の病名に色々苦労されている方も多いことと思います。

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